1%伸張時張力にはどんな意味がありますか?
1%伸張時張力が大きいということはどのような意味がありますか?単純に伸びにくいという理解で良いのでしょうか?それともベルトの耐久性に影響があるものでしょうか?その他、この値がベルトの性能に与える影響はどの程度のものでしょうか?この値でベルトの許容応力は上昇しますか?
1%伸張時張力は、ベルトの搬送能力を見る(設計)上で重要な値です。大きいということは、ご質問のように同じ張力を掛けても伸びが少ない。つまり伸びにくいということが言えます。一方で搬送能力が大きくなりますので重量物の搬送時にテークアップストロークを短く設計できます。耐久性およびベルトの性能につきましては、搬送力に対して許容範囲内であれば基本的に変わりはありません。また、同じ素材でこの値が大きくなれば、当然ながら許容応力は大きくなります。ただし、伸びが少なくなりますがプーリ径はより大きくしないといけませんし、モータ容量もより大きなものが要求されます。例えば市販されているミニコンの場合、同じ機構で1プライのベルトと2プライのベルトを使い分けるのは、2プライの方が1%伸張時張力が大きくなりますので、より搬送重量を大きくすると同時にモータ容量も大きくされているはずです。最後に注意しないといけないのは、この値が大きなベルトを使用する場合にはモータ容量を大きくするだけでなく、ローラのたわみとベアリング強度も考慮しませんと早期故障の原因となります。
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