Vベルトの伝動容量が設計動力に満たない場合はスリップや消耗の原因になるのでしょうか? またVベルト駆動の場合正転・逆転運転をすることは可能でしょうか? | |
一般的に、設計動力にも多少の安全率はありますが、設計動力を超えている場合は、記載いただいておりますようにスリップ率の増加・早期摩耗の原因となります。また産業用の多くは減速に用いられ、駆動プーリ径が小さいことが多くさらにスリップが発生しやすい状況となります。 なお、産業用の場合は補正係数として環境因子(粉塵や環境温度)等によってベルト必要本数の増加もありますので、各ベルトメーカの設計手法に乗っ取って計算ならびにご依頼ください。 (昨今は各ベルトメーカのホームページに設計計算ができるツールがございます) Vベルト駆動において正逆運転は可能ではありますが、駆動従動側ともスリップが発生いたしますので、位置制御や回転数制御が必要な場合は歯付ベルトでのご検討をお願い致します。 なおご参考までにベルトスリップ率の算出方法について次の掲載書籍の案内をさせていただきますのでご参考下さい。 「ベルト伝動・精密搬送の実用設計 第三次改定増補版」、ベルト伝動技術懇話会、養賢堂 ・軸間固定での実用設計(p. 50~52) |
Vベルト機構の設計について