Vベルトの脱落が起き、プーリー溝の表面粗さを測定することになったのですが、 表面粗さ計を普通に使っていては、測定がうまく出来ませんでした。 何か良い方法Or冶具等はありますでしょうか。溝の角度は42°と38°です。 | |
プーリ溝の表面粗さは、表面(粗さ)計による測定が一般的な方法となっております。また、市販されているもので測定可能と考えております。ただ、今回のご質問では、「表面粗さ計でうまく測定できなかった」とだけが述べられて、測定方法や測定結果などが示されておらず、状況がわかりかねます。図1のように周方向に測定すると、どこの粗さなのか判別できませんので、図2のようにプーリ溝のベルトとの接触面が円錐状になっているプーリ半径方向の粗さを測定され、それがうまく測定できなかったと推察させて頂きます。
この場合、図2中の赤い部分のような治具を使い、測定するケースがあります。ただ、測定対象物が小さいため所定の測定長さを確保できず、あくまでも参考値となります。 また、示された42°と38°などの溝の角度の摩耗などによる変化は、角度測定機(形状測定機、投影機)や、それぞれの傾きに応じた角度ゲージなどで測定する方法が一般的となっております。しかし、プーリの測定方法として規格化されたものはございません。 |