タイミングベルトの蛇行防止策を教えてくださいタイミングベルトを製品の搬送に使用しています.どう調整しても片寄が発生し,プーリーのフランジに当たります.ベルトの端面がフランジに当たり続けると,ベルト端面が削れて異物混入になる恐れがあることを指摘されております. 蛇行防止のVガイドを取付できないサイズのベルト(P=5 幅20 ベルト歯数126 プーリ歯数15 )ですので,対策に苦渋しております.何かアドバイス頂ければ幸いです.搬送用ということですので,強度的な問題に起因した問題では無いと考えます.このような場合,プーリアライメント調整にて走行調整を行うのが基本です.それでも不具合が生じる場合の提案ですが,先ずベルトの歯面側を研磨して溝を作ります.次に,テールプーリ側(ベルトに掛かる張力が一番小さなプーリ)をクラウン付きの平プーリとし,センター部にベルト側の溝に対応したリブ付きにします.一般的なVガイドと逆の発想となります.同期を取った搬送は駆動プーリ側で調整できますので,搬送の場合はテールプーリは歯付ではなく,平プーリでも使用可能です.具体的には,ベルト幅が20mmということですから,溝の幅は5mm幅で,プーリのリブ幅は4mm幅とします.また、クラウン高さは,φ50mm以下であれば0.25mm程度で十分です.クラウンのR=(プーリ幅)^2÷(8*0。25)で計算してください. 下記図をご参照ください.なおベルト歯面(中央部)への溝加工等,特殊な作業が発生しますので,詳しい使用条件をご提示のうえ,必要に応じてベルトメーカーに相談されるのがよいかと思われます.また精密搬送用歯付ベルトの蛯行調整法につきまして,当会の執筆の下記の参考文献(書籍)でも解説しています.ご参照頂けたら幸いです. 参考文献;「ベルト伝動・精密搬送の実用設計 第三次改定増補版」、ベルト伝動技術懇話会、養賢堂 2 人が参考になったと評価しましたこの回答は参考になりましたか?良ければクリックください読み込み中...