掲載情報:2016/06/25発行 219号6・7面
ゲイツ・ユニッタ・アジアは、現在、国内市場における売上高構成比は、自動車用と一般産業用が拮抗している。海外マーケットでは依然、自動車用のタイミングベルトが堅調な動きを示しているが、国内は自動車分野ではチェーンの採用比率が高いだけに、一般産業分野への期待は大きい。
一般産業用ベルトを扱う営業2部部長の田中稔氏は「今年1月~6月の売上高は、ほぼ前年並みで予算通りの推移となっている。16年12月期の売上高は1桁台の増加を見込んでいる」と語る。
分野別の業況については「ロボット関連や自動車設備向けが順調な半面、工作機械や半導体装置関連は厳しい状況が続いている。年初こそ堅調な滑り出しであったが、ここに来てややトーンダウンしている。年末にかけての需要増を期待している」と話す。
そうした中にあって食品用途は安定した需要分野だけに、各社とも注力分野に挙げる。同社でも今年のFOOMAで「ツーフィットベルト」を披露。食品用途でのニッチなニーズへの対応も進めてきている。これは、ロール駆動設計用に新感覚を導入した多機能ベルト。
またウレタンタイミングベルトの「ユニッタメクトロールU‐フレックス」のラインナップも拡充し、技術やアプリケーションの蓄積も大きくなってきている。「最初は小さな売上でも、周辺での採用への大きなチャンス」と捉えている。また周辺部材である「はめぱっちん」も着実に浸透してきている。
また、電動射出成形機用などで採用されている高負荷伝動用途でも、今年、新製品の「EV3」を上市している。
このほか同社では、メールマガジンで様々な話題を提供している。「テーマによって読者の反響の大きさも様々。今後も色々なテーマで情報を発信していきたい」と話す。