掲載情報:2016/10/25発行 230号4
今年上期の搬送用ベルトの実績を見ると、ゴムコンベヤベルトが伸び悩んでいるのに比べて、樹脂コンベヤベルトの堅調さが目立っている。上半期の実績は次の通り。
ゴム搬送
▽合計7392㌧、前年同期比16%減(内需4832㌧、同14%減、輸出2560㌧、同19%減)
樹脂ベルト
▽合計51万5000㎡、前年同期比4%増(内需49万2000㎡、同4%増、輸出2万3000㎡、同8%減)
国内需要先実績を見ると、鉄鋼は前年同期比2%減の26億3100万円、機械は同21%増の4億6100万円、以下、石灰・セメントが同8%減の4億6400万円、石炭が同71%減の1500万円と大きく落ち込み、官需は同12%減の5400万円と、機械だけが2桁増と堅調。
一方、国内樹脂ベルトは、食品&機械が前年同期比9%増の22億4000万円、次いで物流&機械が同3%増の11億6900万円、鉄鋼&非鉄も同9%増の2億7900万円といずれも前年水準を上回っての推移となっている。
また地区別実績はグラフに示した通りだが、北海道はゴム、樹脂ともに増加しており、ゴムは20%に近い増加となっている。東北も両方が増加しているが、特に、ゴムが77%増と大幅に増加しているのが目立つ。この2地域がゴム、樹脂ともに前年水準を上回ったが、他の5地区はいずれもどちらか一方だけが増加となっている。その中で九州地区のみゴムが49%増と大きく伸びている他は、いずれも樹脂が増加、ゴムは減少という傾向を示している。
ゴム搬送
▽合計99億8500万円、前年同期比18%減(国内69億6600万円、同7%減、輸出30億1900万円、同36%減)
樹脂ベルト
▽合計60億9300万円、前年同期比4%増(国内58億8200万円、同4%増、輸出2億1000万円、同8%増)