搬送ベルト特集 三ツ星ベルト

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掲載情報:2014/02/25発行 5面


1403-2「平成26年3月期の搬送ベルトの売上高は、前年比2桁増まではいかないものの、当初計画を上回り堅調に推移している。来期も今期の好調さを維持していきたい」と話すのは、FOOMA2013で独創的な「テーラーベルト」の訴求が話題となり、注目を集めた三ツ星ベルトの産業資材営業第3事業部部長の佐々木孝氏。「上期も食品だけに特化した訳ではないが、食品用が牽引した形だ。FOOMA後の丁寧な営業フォローが奏効したと考えている。大手食品企業との新規取引もFOOMAをきっかけに始まった」と話す。同社では、FOOMA2014についても「昨年暮れからプロジェクトチームを立ち上げ、プランを練っている。前回と同様に若い人たちのアイデアを活かし斬新なアピールを行いたい」とのことだ。一方、物流関係では「大口の物件は少なかったものの小口物件は多く、トータルでは前年水準を上回っている。医薬品関連の業界においても物流コストの削減に伴い、配送センターの共同運営等による効率化が進んできている」とも。また、ゴムコンベヤベルトについては「樹脂ベルト以上の2桁台の増加となっている。当社は標準品のみの品揃えだが、消費税の増税も控えており、市中在庫も減った上、仮需も発生しているようだ」と分析している。
同社は「テーラーベルト」で、樹脂ベルトに「匠」の心を活かした新たなモノづくりコンセプトを立ち上げた。現場を熟知した上で、きめ細かなニーズを拾い上げ新規ベルトを開発していくという開発力強化、それを一つひとつの製品に具現化していく技術力を、洋服の仕立てに見立て、分かりやすい訴求方法で打ち出した。今年のFOOMAに合わせ、新製品開発も着々と進んでいるようで、同展でのお披露目が注目される。佐々木氏は「お客様のニーズを製品に反映していくことはメーカーの責務。これからも新しいコンセプトで製品開発に注力していく」と述べている。