搬送ベルト特集 ボルタベルティングジャパン

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掲載情報:2014/02/25発行 6面


食の安全・安心に対する意識が年々高まる中で洗浄性の容易さやホツレ防止機能など衛生管理に適した、ボルタベルティングジャパン(埼玉県越谷市、花田雅史社長)の食品用搬送ベルトが、徐々にマーケットに浸透してきている。ボルタベルティングは1965年創業のイスラエルのメーカー。樹脂パイプ製造から始まり、その後独自の樹脂単体ベルトを製造、個性ある製品を世界に供給している。
同社のベルトは、無芯体の均一素材が大きな特長。特殊なポリエステル系TPEやポリウレタン樹脂の単層1403-5構造で、溶着によりエンドレスが簡単にできる。また非多孔性の樹脂の均質構造とあって、洗浄も容易な点も浸透の理由と言えるだろう。同社のベルトの特長は、▽簡単な設置=高度な技術、高価で複雑な工具などを必要としない、簡単な接合システム▽簡単な洗浄=表面が非多孔性で、油脂や細菌が溜まることなく簡単に除去できる▽均質性と非吸収性=均質性に優れ、表面部分のひび割れや層間剥離がない。また油等も吸収せず、無臭の状態を維持▽ほつれ防止機能=厚い個体ポリマーを採用、ほつれが生じない▽切断抵抗、耐摩耗性=擦り傷やカットに強く、衛生的かつ高耐久性を実現▽高品質な形成部品=熱溶着によってクリート等の形成部品がベルトに取り付けられているため、形成部品がベルトと一体化、分離がほとんど起こらない▽修復のしやすさ=熱溶着により接合、補修が現場で簡単にできる▽長寿命と費用効果=「ひび割れ」「ほつれ」等の劣化が無く、長寿命で、取替え中のライン停止等の時間を大幅に短縮‐などがある。
国内販売しているボルタベルティングジャパンでは昨年11月に会社組織を刷新。現在の展開について営業部・元木洋部長は「食肉加工の現場での搬送ライン中心に新規採用が進んでいる。今後、ボルタのベルトの特長を理解していただければ、更にマーケットは拡大していくと見ている」としている。また、「ニッチな分野には、ボルタのベルトの特性を活かしたマーケットがまだまだある。新規の市場を開拓していきたい」と意欲を見せる。