搬送ベルト特集 フォルボ・ジークリング・ジャパン

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掲載情報:2016/02/25発行 6面


160225-2フォルボ・ジークリング・ジャパンは、20年までの中期経営計画で、毎年5%の成長を目標としている。16年の業績については、ベルト業界全体の樹脂ベルト生産量が前年比5%増と試算されていることから同社は業界の水準以上の売上増を目標としている。
同社は売上高・利益の両面で継続的な成長を実現するために、製販一体であることが不可欠と捉えている。競争力・品質・サービスレベルの向上を図る体制の更なる強化に取り組んでおり、営業・製造部門の相互コミュニケーションをこれまで以上に密に図っている。
同社の2015年の搬送用ベルトの業績は、5月頃までは厳しい状況だったが、6月以降が堅調に推移した結果、年間売上高が目標値を超える伸びをみせた。食品業界向けでは、食品搬送・加工用ベルトの「スマート・フードシリーズ」が堅調に推移。また、新製品の「ProsanフルシールHACCPシリーズ」は予想以上の伸びを示し売上増を牽引した。物流関連でも、大型配送センター向けが堅調に推移し、売上増に寄与した。
16年の注力分野は主に食品と物流関連を挙げている。食品向けでは、引き続き好調な「ProsanフルシールHACCPシリーズ」、「スマート・フードシリーズ」に加え、モジュラーベルト「ジークリングプロリンク」のラインナップを拡充して展開する。
「プロリンクシリーズ11」は、25㎜ピッチのカーブベルト。最小カーブ半径がベルト幅の1・4倍と極めて小さいことが特長。また「シリーズ13」は小物搬送ギャップ対応が必要になる用途向けのマイクロピッチベルト。半径3㎜までのノーズバー、ナイフエッヂまたはローラー上を走行するよう設計されており極小製品をスムーズに搬送する。これら製品は6月に開催される「FOOMA」に出品される予定。
また物流向けには、稼働中のコンンベヤの消費電力を削減する省エネ効果に優れたベルト「アンプマイザー」を展開しているが、このほど、より一層省エネ性能を高めた「アンプマイザー2・0」を上市した。最大で消費電力を50%削減、高いエネルギー効果を実現する。今後、積極的なPRを展開する。
こういった、優れた製品の訴求・普及の場として、毎年開催している「フォルボ・フォーラム」を今夏にも予定。北海道・東北を皮切りに、全国5か所での開催が予定されている。