掲載情報:2014/05/25発行 第2056号3面
ベルト伝動技術懇話会(飯塚博会長)は5月9日、京都市上京区の同志社大学今出川校地・至誠館で「2014年度ベルト伝動技術懇話会総会」ならびに講演会を開催した。 議案審議に先立ち、あいさつに立った飯塚会長は「電気自動車の登場により、ベルトの一部の存在そのものが懸念された局面もあったが、最近では省エネの観点からタイミングベルトが見直されている。われわれ技術者としては、新たな製品を生み出すことが仕事であり、当懇話会では若手が頑張っていることで頼もしく思える。ここではメーカーからユーザーまで幅広く人材が集まっており、横のつながりを生かしながら有効に活用してほしい」と今後に向けての期待の言葉を述べた。 総会では、報告事項として「2013年度活動報告」「同決算報告」「監査報告」などが行われ、すべてが承認。審議事項として「2014年度活動計画」「予算」「人事」についての原案が審議にかけられ、満場一致で可決された。副会長によって閉会の辞が述べられ、総会は滞りなく終了。引き続き講演会に入った。 第一講演として「ベルトメーカーの最新事情」のテーマの下、バンドー化学が「新製品開発動向について」、三ツ星ベルトが「自転車用ウレタンタイミングベルトの紹介」、椿本チエイン「つばきタイミングベルトの紹介と今後の動向」、ニッタ「繊維機械用途ベルトのトレンド」、ハバジット日本「輸送用タイミングベルト最新情報」、NOK「歯付きベルト・背面アタッチメントの仕様検討~FEM解析の活用」、フォルボ・ジークリング・ジャパン「省電力樹脂コンベヤベルト『アンプマイザー』」、ゲイツ・ユニッタ・アジア「ウレタンベルトとその活用事例」のタイトルで情報を公開した。 第2講演として日本ベルト工業会、三ツ星ベルトから講師を招き、「ベルト規格の最新事情」について紹介。それぞれ「我が国における搬送ベルトの規格の取り組み」「伝動用ベルト規格の最新事情について」のテーマで講演を行った。