バンドー化学の国内での伝動ベルトの売上高

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掲載情報:2014/03/25発行 5面


バンドー化学の国内での伝動ベルトの売上高は、前年度並みで推移する模様。自動車用のOEM向けは、国内需要減の影響を受けたが、海外生産用部品が好調に推移し、前年度並みの見込み。補修向けは、上期は低調したが、下期は需要喚起策などにより、前年度並み。
一般産業用は全体で微増の見込。Vベルトは下期以降、堅調で補修も徐々に持ち直してきており、微増。歯付ベルトは回復基調で前年度微増。農業機械用のOEM向けは、消費増税に伴う生産増などにより増収。輸出についても、アジア市場を中心とした需要拡大により増収。補修向けは、製品ラインナップの充実が奏功し前年度並み。OA機器用は、市場の回復基調に伴い、増収の見込み。
海外では、アジアを重点地域として、中国、タイ、インドネシア、ベトナム等の市場拡大に伴い、各地域の生産拠点に積極的な設備投資を実施。昨年稼働したインドの新工場も順調に稼働。前年度を上回る見込み。
14年度は、前年度並みを予想。自動車用は国内自動車生産の減少やハイブリッド車の増加によるベルト需要の減少傾向が予想されるため、補修需要の掘り起こしでカバーする。一般産業用では、市場動向は依然として不透明ではあるが、産業機械OEMへのPR活動とエリアでの密着した拡販活動などにより販売拡大を図る。OA機器用はグローバルでの拡販活動を推進し、国内減をカバーしていく
1404-1海外では、引き続き、特にアジア地域を中心に拡販活動に 注力することで、海外売上高比率をさらに高めていく方針。
注力製品は平成25年度「省エネ大賞」(製品・ビジネスモデル部門)において高い省エネルギー性が評価され、「資源エネルギー庁長官賞」を受賞した平ベルト駆動システム「HFDシステム」。受賞を機に、更なる拡販活動に努める。また同社では、様々な産業機械(医療機器・ロボット・射出成型機・プレス機械・印刷機械・運搬搬送機器等)の同期伝動に最適なシンクロベルト「Ceptor-Ⅵ(セプターシックス)」に、小型の「S3M」、小中型の「S5M」、大型の「S14M」を追加。中型の「S8M」を含め、シリーズ化。これにより、さらに幅広い使用条件での活用が可能となった。
また6月に開催予定の第18回 機械要素技術展へ出展。「環境・省エネ・高機能」をキーワードとした開発製品を紹介する