掲載情報:2013/09/05発行 6面
ニッタは「25年3月期は、食品用途を中心とする堅調な需要で対前期の実績を上回った。今期は食品用とその周辺のソリューション提案を行い、売上高は2桁の増加を目指す」と話す。同社はニッチ市場で独自の展開を図り、着実にその地盤を拡大してきている。フーマ2013では今、食品業界のユーザーが何を期待しているか、という情報を豊富に収集できた。これを詳細に分析した上で、来年のフーマには、ニッタにしかできない『一歩先を行く新製品』を投入したい」と今後の展開について語る。
今年のフーマは「洗浄」をテーマに、ブルーベルトの新製品、ATP検査測定キット、不織布中・高性能エアフィルタ「リムライト」と、ニッタグループの強みを活かした展示を行った。 新製品のブルーベルトは、従来の抗菌・防カビ仕様、次亜塩素酸対策用、無帆布の高洗浄性ベルトを披露した。ATP検査測定キットは、衛生状態や洗浄効果をその場でチェックできる。生物由来の汚れ(ATP)をホタルの発光原理を利用して、わずか十数秒でその程度を数値化。
操作も容易で、従来の培養法に比べ、すぐに結果が分かり衛生検査ツールとして食品、医薬品、化粧品、病院、清掃、メンテナンス等、既に幅広く活用されている。「リムライト」は不織布素材をろ材とした中・高性能エアフィルタ。「薄型化」、「洗浄再利用」といったニーズに対応、不織布に特殊エンボスと構造補強エンボスを成形し、省資源、低圧力損失かつ強固なフィルタだ。 搬送システムでも、同社は強みを発揮している。フーマではブルーベルトを装着したカーブコンもPR。「前期は物流センターへの納入で堅調な実績を上げることができた。今期はカーブコンの部品で新製品を上市する。これは万一の際にお客様レベルでベルトの張替ができるようにするもので、リピート市場の取り込みのツールとしても利用していきたい」と。