掲載情報:2016/11/05発行 231号6,7面
バンドー化学は、ゴムコンベヤの主要工場である加古川工場の生産ラインを刷新。新ラインの完成により、さらに高品質・高付加価値製品が供給される。これを機に、耐熱や難燃、超耐摩耗など、同社の技術力を背景とした特長品の拡販に努めていく。
同社のゴムコンベヤの現況は、海外では鉱山資源関連の冷え込み、国内では主力の鉄鋼向けが低調に推移。また選別受注を行った影響で、売上高は減少した。一方で、注力してきた特長品は売上が増加、コスト削減や選別受注の効果により、利益率が改善している。
今後も市場環境は厳しいと予想しているが、パイプコンベヤや急傾斜コンベヤ、難燃耐熱コンベヤなどの特長品に注力し、ものづくりに立脚した戦略を推進する。また海外では、東南アジアを中心に需要が見込まれる電力関係やインフラ関連に注力する。
また同社では、さきごろ国内初となる高温搬送用途で使用可能な自己消炎性を有した難燃耐熱コンベヤベルト「FR7000」シリーズを開発。第1弾としてベルト表面温度が60℃~100℃となる領域で使用できる「FR7500」を10月より上市した。
今後、難燃性能を有するコンベヤベルトのラインナップを順次拡張していく予定。
一方、樹脂ベルトの業績は、前年同期比、1桁台前半の増加で推移している。食品機械向けが堅調に推移。物流関連も配送センター向けなどで好調に推移した。食品・物流分野ともに安定した需要が期待できることから、通期でも堅調に推移すると予想している。
今後も食品・物流に注力。ベルト以外のアプリケーションも充実させ、アフター市場での拡販を図る。
また食品分野では製品を一層充実させる
その一つは欧州委員会規則(PIM)に適合した環境に優しい軽搬送用ベルト。ベルト表面の滑り性や剥離性などの機能を付与した仕様を備えて拡販を図る。