掲載情報:2016/11/05発行 231号6,7面
フォルボ・ジークリング・ジャパンのベルト部門の1月~9月の業績は、主要需要先である食品・物流分野を中心に、製造関連や紙工分野など多岐分野に渡り堅調に推移し、売上高は前年同期比1桁台半ばの増加となり、計画値も達成した。
第4四半期においても、食品・物流分野が堅調に推移、また新製品の増収も期待できることから、通期の業績は前年実績を上回り、計画値も達成できる見通し。
食品分野では、樹脂搬送ベルト「トランジロン」が堅調に推移。中でも「ProsanフルシールHACCPシリーズ」は予想以上の伸びを示した。物流分野では、都市部を中心に配送センター向けへの販売が好調。またラインアップを拡充したモジュラーベルト「プロリンク」も好調に推移した。
今後、注力する分野は、引き続き好調が期待できる食品および物流分野。
食品分野では、評価の高い「Prosanシリーズ」のラインアップ強化を図り、特長をさらにアピールして拡販を図る。
物流分野では、省エネベルト「アンプマイザー2・0」に注力する。最大で消費電力を50%削減する特長をアピールし拡販に繋げていく。またモジュラーベルト「プロリンク」の25㎜ピッチのカーブベルト「シリーズ11」や、小物搬送ギャップ対応が必要になる用途向けのマイクロピッチベルト「シリーズ13」にも注力する。
新製品の駆動・軽搬送用ベルト「Grip Star」は、ゴムが持つあらゆる特性を備えた、ゴムに代わる樹脂ベルト。特殊表面コーティングにより摩擦係数が高く、耐摩耗性に優れており、安定したグリップ力を発揮する。紙製品など搬送物を傷つけず、高速・正確に搬送。
最近再び注目を集めているのが、「KSファスナー」。現場エンドレス工事が不要なので、短時間でベルトの交換が可能。ポリエステル製で搬送物の傷つきを防止、低騒音性で、金属ファスナーに比べ高い柔軟性がある。
同社は、中期経営計画で、年5%の成長目標を掲げており、海外も含めマーケットの拡大を図っている。そのために新製品を開発、製品のラインアップを充実し、トータルソリューションを推進している。