Vベルト用プーリのV角度について教えてください
Vベルト種類A1用のプーリを設計した際にJISB1854:1987 一般用Vプーリの溝部形状および寸法を確認した所プーリの溝部の角度が呼び径により指示が異なるとありました。
これは何故なのでしょうか?
また、呼び径の異なるプーリの組み合わせではベルトに対しプーリによって接触雰囲気が変わって問題無いのでしょうか?
まずプーリの溝角度がプーリ呼び径によって異なる理由から回答させて頂きます.
まずVベルトのV角はVベルトがプーリに巻き付く際,Vベルトは曲げられ,ベルト背面では引張の,ベルト底面では圧縮の弾性変形が生じます.
VベルトのV角は,曲げ変形が生じていない場合40°ですが,Vベルトに曲げ変形が生じると,40°より小さくなり,この変化は曲げ変形の程度が大きくなる程,つまり巻き付くプーリの呼び径が小さくなる程,大きく(V角は小さく)なります.
このVベルトの曲げ変形によるV角の変化を補正し,プーリとの接触状態を確保するためにプーリ溝のV角を変化させています.
また,異径プーリを用いた場合でも,上記のベルトのV角変化を見込んだV溝角度を採用することにより,接触雰囲気の変化を抑制することが出来ます.

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